2010年03月29日

音楽の正体 #9 旋律とオブリガート

以前(と言ってももう1年半前!?)JPOPサウンドの核心部分が、実は1つのコード進行で出来ていた、という話というエントリーでhanabishiさんに紹介して頂いた「音楽の正体」という番組がふと気になったので何とか観られないものかと捜していたらYouTubeで発見してしまいました。



これは第9回の放送。オブリガートの例として私の好きなWaveがとり上げられていました。
流石はセルメン。オブリの入れ方が絶妙ですね・・と言いたかったところですが同じ箇所のオブリって原曲にもあったような(半音ずつ降りてくるところとか)?・・ま、いっか。

音楽の正体

音楽の正体

  • 作者: 渡辺 健一
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本


posted by miduno at 22:09| Comment(0) | 音楽理論の話 | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

日本音階について興味がわく。

最近子供と一緒に風呂に入るときは童謡がBGMになっています。こんばんはmidunoです。

さて、童謡を注意深く聴いていると新たな発見があったりして非常に興味深いです。
例えば「通りゃんせ」のメロディ。
Tohryanse.png
「♪通〜りゃんせ〜、通〜りゃんせ〜、こ〜こはど〜この細道じゃ〜・・」
の「こ〜こは」の音程が#が掛かって聞こえるのが何故だか分からずしばらく不思議だったんですが、ぱっと聴き「短調」っぽく聞こえるこのメロディ、何と「フリジアン・スケール」のペンタトニック(五音音階)で出来ているではありませんか?
In.png
・・つまり日本音階で言うところの「陰旋法(=都節)」ですが、これに和声が付いていたりするのですから「何て高度なアレンジなんだ!」と思ってしまうのです。ミで始まってミで終わるのにEマイナーの和音使えませんからね(音階に「ソ」の音がないため)。
ちなみに「さくらさくら」とかもこの音階ですね。高貴な感じがします。

他にも・・

「陽旋法(=田舎節)」
Yo.png
エオリアン・スケールによるペンタトニック。「ソーラン節」などはこの音階です。素朴な響きがありますね。

「呂旋法(=ヨナ抜き音階)」
Ro.png
イオニアン・スケールともミクソリディアン・スケールともとれそうですね。この音階で出来ている日本の童謡・民謡はかなり多いです。

「律旋法」
Ritsu.png
ドリアン・スケールぽいですね。以前ブログに書いた「君が代」がこの音階です。

「琉球音階」
Okinawa.png
イオニアン・スケールに準じるかと思いますが、響きが独特ですね。沖縄民謡に多く用いられる音階です。

・・があるようです。

そうそう、ザ・ブームの「島唄」は殆ど琉球音階だけで作られているのですが、一部琉球音階に無い音が使われているのです。私は特に違和感なく受け止めていたのですが作曲者の宮沢和史さんはかなり確信的にそれらの音(ヨナ抜き音階)を使ったのだそうです。下記ブログに詳しいです。

「島唄」に沖縄音階が一部使われていない理由

今まで何となく聴いていた曲にこんな深い理由があったのだと知り驚きました。たかが音階、されど音階。


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posted by miduno at 22:00| Comment(3) | 音楽理論の話 | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

「津軽海峡・冬景色」は、なぜ名曲なのか?

基本的に演歌が苦手なmidunoです。こんばんは。
さて寒い日が続きますがこの時期よく耳にする曲に「津軽海峡・冬景色」があります。普段演歌を聴かない人(incl.私)でさえも知っている名曲であることと思います。
そこでなぜこの曲が名曲なのかをコードから分析してみましょう。
分かりやすくキーをCmとします。

Aメロ
[Cm]上野発の・・ ・・降りた時から〜
[Fm]青森〜 [Cm]駅は [Dm7(♭5)]雪の な [G7]か〜
Tsugaru01.png

ここまでのコードはCの和声短音階だけで構成されています。
Cm.png
Dm7(♭5)は揺れ動く迷い、不安感を表しているものと考えられます。
A'メロはAメロとほとんど同じコード進行なので端折ります。

サビ
[Fm]私も ひと [Cm]り〜 連ら [A♭]く〜 [D7]船に の [G7]り〜

ポイントは「A♭」以降です。
「A♭」コードはこの曲に初めて登場したメジャーコードであり、今までの流れを断ち切る様を感じさせます。
そして次に来る「D7」がこの曲最大の肝です。
Tsugaru02.png
通常の和声短音階であればここは「Dm7(♭5)」のはずであり、Aメロで登場したような「Dm7(♭5)→G7」の流れでも特に違和感は無いはずです。が!そこに不安感を表す「Dm7(♭5)」ではなく強力な「D7」を持ってくることにより過去の否定、決別への確かな信念を表しているわけです。
流石は三木たかし先生、阿久悠さんの詞に沿った丁寧な曲作りがなされているわけですね。

・・とまぁ曲の一部分を取り上げて分かったような分からないような解説をしていますが、要するに私はハーフディミニッシュコード(=Xm7(♭5))やドッペルドミナント(=U7)が出てくる曲が好きだ、という話でした。




石川さゆり ベスト&ベスト 津軽海峡・冬景色~天城越え

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  • アーティスト: 石川さゆり
  • 出版社/メーカー: プルーク
  • 発売日: 2008/06/01
  • メディア: CD


posted by miduno at 02:40| Comment(2) | 音楽理論の話 | 更新情報をチェックする

2009年02月13日

リディアンスケールが好きなのだと思う。

例えば、Cキーの曲でDm7ではなくD7が鳴ると「グッ」と来る。
または、Cキーの曲でDm/CではなくD/Cが鳴ると「グッ」と来る。
(・・ま、コードの機能としてはどちらも同じか。)

D7はトニックCに対するドッペルドミナントなので、強力にU→X→Tの進行をしたがる・・というのは一般的なコード理論だと思いますが、このD7の心地よさって個人的感覚ではリディアンスケールが持っている「浮遊感」に影響されている気がするんです。

Ionian.png
Cメジャースケール
Lydian.png
Cリディアンスケール


ここぞ!ってところでドッペル使われると本当にウキウキしてしまいますよ。

AMAZING_GRACE5_OK.gif
好きなので当然使います。

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posted by miduno at 17:23| Comment(0) | 音楽理論の話 | 更新情報をチェックする

2009年01月13日

雅楽の和声を勉強したくなる。

多分seesaaに引っ越す前のブログに書いたような気がするけれど「君が代」の和声付けは変だ、と言う話。

君が代は元々が雅楽調のメロディーであるにも関わらずそれを理解できなかったドイツ人のフランツ・エッケルトによって無理矢理西洋風の和声を付けられてしまったのです。

Kimigayo.png

君が代のメロディーは古来の旋法(律旋法)であるため「レ」から始まって「レ」で終わります。がエッケルトはこれを「ハ長調(=「ド」が主音)」と考えたため曲の最初と最後に和声をつけられませんでした。それゆえこの編曲には日本風とも西洋風ともつかないような中途半端な印象を覚えます。
(もし仮にエリック・サティが編曲していたのならば教会旋法であるDドリアンスケールと分析したのでしょうか?(笑))

と言うわけで君が代には本来あるべき姿であるはずの雅楽風の編曲が望ましいと思った次第。100年前ならともかく、もはや何でも西洋のものをありがたがる時代ではないような気がするんですが・・どうなんでしょう?

で、こんな本を買って勉強しようとしたら

バカ高くて驚いた。

福田楽譜で注文すると安かった。

世界の国歌集 (4CD)

世界の国歌集 (4CD)

  • アーティスト: スロヴァキア放送交響楽団,ブレイナー(ペーテル)
  • 出版社/メーカー: ATEN RECORDING
  • 発売日: 2003/11/18
  • メディア: CD





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posted by miduno at 01:21| Comment(3) | 音楽理論の話 | 更新情報をチェックする
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